大多数の一般投資家はシーゲル流やバフェット流の投資をやってはいけない

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こんにちは、ぽんくろです。

米国株投資業界にはいろいろな宗派が存在しています。その中で最も主流派と言えるのはシーゲル流やバフェット流と呼ばれる宗派ではないでしょうか。

これらの宗派は教義としては非常に素晴らしいと思います。特にシーゲル流のバイブルとも言える『株式投資』や『株式投資の未来』は米国株投資家なら全員必読の書と言えます。

しかしながら、大多数の一般投資家にとってシーゲル流やバフェット流と呼ばれる投資方法はおすすめできません。

シーゲル流とバフェット流

僕は両者の厳密な教義の違いについてはよく分かりませんが、どちらも安定優良なバリュー株に長期投資して複利効果で資産を増やすことが基本的なコンセプトとなっています。

シーゲル流 生活必需品セクターに代表されるような比較的高配当でボラティリティの低い銘柄群でポートフォリオを組み、配当金の再投資によって資産を増やしていく
バフェット流 競合他社を寄せ付けない強固な競争優位性を確立している企業を長期で保有し、リターンの再投資による複利効果で資産を増やしていく

これらの投資戦略に合致する銘柄として典型的なパターンは、成熟産業において高いキャッシュフローマージンを叩き出している低ベータで連続増配な企業です。

具体的な例を挙げれば次のようなポートフォリオを組んでいる場合が多いように思います。

今はシーゲル流・バフェット流にとって不遇の時代

米国債の利回りが上昇していく現在の局面はシーゲル流やバフェット流にとって不遇な時代と言えます。というのも、配当利回りの高い安定優良バリュー銘柄のリターンが株式市場平均に対して劣後する可能性が高いからです。

金融危機以降の歴史的な低金利の環境下において、従来は債券を中心に運用していた保守的な投資家達は極度のリターン不足に直面しました。そのため、彼らの一部はより高いリターンを求めて生活必需品セクターのような高配当で低ベータの銘柄を債券の代替品とみなして買い増してきました。

しかし、米国10年債の利回りが3%を上回る水準にまで回復した現状においては、前述したような投資家達にとって敢えてリスクの高い株式に資金を置いておく理由は無くなりました。その結果、直近では少しづつ米国債への回帰が起こっているのです。

つまり、こうした資金の逆流が足枷となることで高配当安定バリュー銘柄のリターンはしばらくの間は市場平均に負けると考えられるのです。

この状況は豆腐メンタルでは耐えられない

こうした中で、シーゲル流やバフェット流の投資を標榜して高配当安定バリュー銘柄に集中投資してきた投資家達は市場平均から置いていかれる心理的不安に苛まれます。

長期的には成功する可能性が高いといっても未来のことは誰にも分からない以上、短期的に自分のポートフォリオだけが市場平均からどんどん引き離されていく状況はよほどの信念が無いと耐えられません。

なので、豆腐メンタルな一般投資家の中にはGAFAに代表されるような高成長ハイテク銘柄に乗り換えてしまう浮気者もいるかもしれません。

これではフィリップ・モリスを途中で売却してIBMに乗り換えてしまった投資家と同じ末路を辿ることになりかねません。

結局はインデックス投資が一番

僕も米国株を始めたばかりの頃はシーゲル流の個別株投資をやっていました。でも今ではすっかりインデックス派に改宗してしまいました。

インデックス投資は良くも悪くも市場平均です。たとえ成績がふるわない時であっても「周りのみんなも自分と同じ」と考えれば心の慰めになります。また、成績が良い時は素直に喜べばいいだけです。自身のメンタルとの向き合い方という点では非常にシンプルなのです。

シーゲル流やバフェット流の投資は一握りのスーパー投資家だけにしか継続できません。バフェット自身も自分が死んだ後は次のように運用するように妻に言っています。

資産のうち10%は短期国債として持っておき、残りの90%はバンガードのS&P500インデックス・ファンドで運用しなさい。

大多数の一般投資家にとって、インデックス投資こそが最良の投資法なのです。

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