全世界の株式に長期投資することは資産形成における最適解のひとつ

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こんにちは、ぽんくろです。

投資においてはアセットアロケーションや分散投資が重要だとよく言われますが、どんな投資方針であっても必ず中心として考えるべきなのは株式投資です。債券やコモディティはポートフォリオに組み入れたとしても、あくまで補助的な位置付けとするべきです。

株式投資のリターンは桁違いにすごい

米国市場における実質リターンの推移

以前の記事でも紹介しましたが、以下の図は米国におけるアセット別の長期リターンを比較したものです。

ジェレミー・シーゲルの講演資料より

現金(ドル)がインフレによって目減りしているのに対し、株式や債券・ゴールドはインフレ率を超えるリターンを得られています。

その中でも株式のリターンは最も優れていることが見て取れます。縦軸は対数目盛りになっているので、見た目の印象以上に株式のリターンは桁違いです。

世界各国における長期の実質リターン

米国だけでなく、世界全体で見ても株式優位の状況は同様に観測されています。

1900年以降の長期データによると、世界各国におけるアセット別の実質リターンは調査対象のすべての国で株式が債券を上回っています。また、敗戦国などで債券のリターンがマイナスに陥っているケースがあるのに対して、株式のリターンはどの国においてもプラスです。

クレディ・スイス「Global Investment Returns Yearbook 2017」より

図の中央からやや右寄りにある青い上矢印の指しているところが世界平均です。平均的には株式は長期債に対して年率で3.2%の超過リターンがあったことが分かります。

これは理論的にはリスクプレミアムとして説明されます。株式はリスクが大きい分だけそれに見合ったプレミアムが要求されるのです。個別に見れば経営破綻する企業も出てきますが、国全体の規模で見れば株式投資はリスクに見合った超過リターンを得られています。

また、上の図でどの国においても株式の実質リターンがプラスになっていることから、長期的には株式はインフレに打ち勝つ可能性が高いと言えます。

これからも世界経済は成長していく

世界の総人口とGDPの成長

世界の総人口はこれからも増加していきます。国連の人口予測によると2050年推計の中央値で総人口は97億人に達するとのことです。下図では予測誤差の範囲も載っていますが、少なくとも2050年までに減少に転じる可能性は限りなく低いようです。

国際連合のウェブサイトより

また、世界にはまだまだ開発の進んでいない国がたくさんあります。これらの国々が今後成長していく過程で一人あたりGDPを増加させていくことが見込まれています。今後、先進国の伸びは鈍化していくかもしれませんが、世界全体で見れば十分に成長の余地は残されています。

PwC「長期的な経済展望:世界の経済秩序は2050年までにどう変化するのか?」より

つまり、総人口の伸びによって世界全体の消費が押し上げられると同時に一人あたりの豊かさで見ても成長が見込めることから、世界のGDP総和はこれらの相乗効果で伸びが期待されます。

経済成長とインフレ

一般に経済が成長していく過程ではインフレ傾向になりやすいです。経済が発展を遂げるにしたがって需要そのものが増大するのと、将来のインフレ期待によって消費行動が促進されるためです。よって、これからの世界の成長を牽引していく新興国では今後もインフレが続く可能性が高いと言えます。

また、膨大な政府債務を抱えた先進諸国にとっても、債務を目減りさせるインフレは国家体制を維持するために不可欠となっています。故に、何がなんでもデフレやディスインフレの状態に陥らせないように今後もあらゆる手を使ってインフレを喚起しようとするでしょう。

現状では日本は先進諸国の中で最もインフレから遠い位置にいるため、インフレリスクへの備えが直ちに必要になるわけではありません。

とは言え、世界全体では今後もインフレ傾向が続いていくことが予想されるため、物資の海外依存度が高い日本は長期的にはインフレの影響を受ける可能性があることを否定できません。

結論:全世界の株式に長期投資するのが最強

資本収益率が経済成長率を上回ることは長い歴史から証明されています。

今後も世界経済が成長していくことが見込まれる中で、その恩恵を十分に得られるかどうかは、投資によってリスクテイクしているかどうかにかかっています。

トマ・ピケティ「21世紀の資本」より

アセット別で比較したときに長期の実質リターンが最も高く、インフレへの耐性も十分に期待できるのが株式です。したがって、全世界の株式に長期投資することが世界経済の成長による恩恵を最大限に享受するための最も合理的な方法と言えます。

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